- 2015-5-15
- インタビュー
- コメント:4,529件
会話のツールにもなるポーチやブローチ/にんまり笑える、おでかけも楽しくなる!
「元気で派手でいて、どこか愛しい…にんまり笑える、個性的な羊毛雑貨を作っています」
そう話してくれる大山さん。目の前には、色鮮やかで「んん?」と思わず目をひく作品がずらり!
ぷっくりとしたお尻がなんともかわいい「尻―ズ」さん。個性的で大ぶりサイズがインパクトのある猫のブローチ。カバンには大仏やレスラー、魚などの絵が。レスラー模様のポーチは、レスラーの顔の下からおばちゃんの顔が出てきたりと、どれも「えっ? これ何?」「どうなってるの?」と思わず聞かずにはいられない、ユニークで顔がほころぶものばかり。
「作品がコミュニケーションのツールになってくれたらって思ってるんです」
「それ、どこで買ったん?」などと、会話が生まれてほしいからと、ブローチやバッグなど、身に着けて〝持って歩ける″のが、大山さんの作品の特徴だ。
「持って歩いて、『それどこで買ったん?』ってコミュニケーションのツールにしてくれたらって思って作ってます。売り場で遊んでもらったり、笑顔になってもらえたら」
こだわりは、材料選びにもある。羊毛100%の毛を仕入れるのだが、あざやかな色を使う大山さんは、蛍光色など、思う色にわざわざ染めてもらうのだという。また、買った羊毛を自分でミックスして独特の色合いを生み出したりもする。カバンの生地ひとつにもこだわりがある。世界から注目を浴びている岡山の「クロキデニム」を使用しているのだ。デニムに金糸を織り込んだ生地などを使い、外がくじゃくの絵ならカバンの中もくじゃくの羽の模様っぽく仕上げたりと、すみずみにまで作品作りへの愛とこだわりが感じられる。
作品を間に、お客さんとの/会話も楽しむ
大山さんの「いっこの実」の作品は、梅田のヌー茶屋町+館や、なんばグランド花月「ココモよってぇ屋」ほか、名古屋の東急ハンズ、池袋の東武百貨店などに置かれている。
作品を買ってくれたお客様の中で、印象に残っているエピソードがあるそうだ。その時の作品は、ソフトボールよりやや大きめの大仏さまの頭部。さわり心地がいいのはもちろん、ありがたいような、癒されるような、とっても柔和な表情をしている大仏さま。
「還暦をむかえる両親へのプレゼントを探されていて、ひきつけられたって言ってくれました。『癒される~』とか『でも、これ渡したら〝はよ、死ね〟みたいになるかな??』なんていろいろ話しながら、最後には『持って帰っていいですか?』って。大仏さまをすごく好きになってくれて、感動もしてくれて嬉しかったんです。『ありがとう!』って思って、印象に残ってますね」
ロハスの時に、「これ、阪急にあったよね」「NGKにあったね」「作ったの、あなたなんだ」そんな風に声をかけてもらうことも多いという。お客さんが笑って、作品を間に会話して、買ってくれる、それがひとつの喜び。
もうひとつ、嬉しい瞬間があるという。
「作品ができて、写真を撮って、アルバムに入れるときが幸せですね~。バッグなら、ファッションショー風に加工したりもするんですが、そういう時に喜びを感じてますね」。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。