チャンスを逃さない行動力と チャレンジ精神がすごい!
絵が好きな私はワクワクして取材に向かった。駅から徒歩4分ほどでたどり着いたアトリエ「パルクール」は、素敵な絵が飾られ、画集などがずらりと並ぶ、居心地のいい空間だった。
インタビューの最初に梶川さんが口にした言葉「機失うべからず、時再び来たらず」が印象に残っている。「チャンスを見逃してはいけない、それは二度と来ないと思いなさい」という意味の名言だ。梶川さんは17歳で海外へ渡っている。19歳の時にオーストラリアのワーキングホリデーを経験した後、地球を点々と旅をする。2000年から5年間フランスへ。 「世界知らんとあかんと思って。刺激もらって、文化にふれたかったんです。やっていけるか、世界に通じるか、試したかったんです」まさに機を逃さない行動力だ。フランスでさまざまな目標をたて、チャレンジしてきた。
まずニームでは「新聞に載る」「作品を町に残す」「子どもとアートで関わる」と決め、死ぬ気で取り組んだそう。そしてパリでの目標「パリデビュー」も叶えている。ギャラリーのパーティに顔を出してフィガロへのツテを作り、マレ地区の貴族の館でのアート展に参加した。参加者の中で日本人は梶川さんただ一人という快挙だった。
オリジナルの半立体的な絵が注目を浴びる
バックパッカーとして世界 30 か国を巡り、自然やアートに触れている梶川さん。動植物が好きだそうで Yoshika Zooシリーズの作品を見せてもらった。立体感があり思わず触りたくなる。つい「触っていいですか?」と聞いてしまった。そんな私に、「お子さんは同じように『触りたくなる』と言いますよ。女性の方は『スイーツ食べたくなる』って言いますね。五感に訴えてると思うとうれしいです」と言葉をくれる。技法は“Yoshikazu 技法”と名付けている独自のものだ。「どうやって描いてるんですか?」と尋ねられることも多いそうだ。
蛍光色など鮮やかな色が多く、「色彩画というべき作風ですね」と梶川さん。
とりわけ印象深かったのが、蛍光色を使用していて鮮やかに光る作品だ。ブラックライトを当てると黒い背景が神秘的な青色に変わり、紫色の月が浮かび上がる。
次々披露してくれる作品は実にさまざまだ。細密画に点描画、タイルモザイクもあれば銅版画もある。重厚感あふれる作風あり、ファンタジーもあればシュールなテイストもある。
どの作品も魅力的だ。常に新しい技術を探し求めているという梶川さんの絵は、遊び要素が満載で、「描きたい」という思いがあふれ出しているように感じられた。
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