レシパーファイル vol.1 久保田真司さん「必要な機能も自由に盛り込める。てづくりならではの楽しさがある」

“作る”も“教える”も
正しい知識でゆっくり丁寧に

久保田真司

教室に来る方はリタイア後の層も多いとか。最初は小銭入れなど簡単なものを作りながら手法を覚えてもらうそうだ。その教え方にもこだわりがある。縫い方一つの説明でも、穴をあけた段ボールに、太いひもを通しながら丁寧に教えてくれる。取材中、実演してみせてくれた久保田さん。どこにどう糸を通せばいいのか、どんな縫い目に仕上がるのかがすごくわかりやすい、そう伝えると「正確な知識を伝えたいんですよ」という言葉を繰り返す。

〝堅実で丁寧〟という印象の久保田さん。「良くない情報を得てほしくないですからね」と、知識をためている。まめに本を購入したり、本を見てまだやっていない縫い方にチャレンジしては再現できるか実験するのだそう。取材が進むほど、マメで誠実な人柄がとてもよく伝わってくる。

手作りの醍醐味は必要な機能を盛り込めること

「自分で作る」場合、自分が必要なものを作るケースと、親しい人からの頼まれものを作るケースがあるそうだ。頼まれものだと、その人の顔を思い浮かべつつ、生活スタイルまで考えて作るのだと聞き、感心させられた。

「タバコケースを作った時はね、釣りが好きな人の場合だと水に強い仕上げをしたり、飲み屋のご主人の場合だと、料理に革のにおいがうつらないよう工夫しました。使う人のことをよ~く考えて作っているんですよ」工夫と思いやりが伝わってくるエピソードだ。

「自分で手作りする醍醐味は、必要な機能が盛り込めることですね。それに失敗してもまた作り直せますしね。本を見て、そのまま作るんじゃなくてちょっと手を加えるんです。
予備パーツを増やしたり、タバコケースにライター入れをつけたりとかね。基本にプラスアルファして楽しんでいます」

ページ:
1

2

3
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Etsy塾 参加者募集
ページ上部へ戻る